エンジンコインは2009年創業のシンガポールの企業「Enjin」が運営しているブロックチェーンプラットフォームの「Enjin Platform」で発行
ゲームアイテムなどに資産性を持たせて取引することを容易にする開発者ツールであると捉えれば良いでしょう。
Minecraft(マインクラフト)」のEnjin Platform版「EnjinCraft(エンジンクラフト)」をリリース
Enjinはブロックチェーン関連の製品を増やしており、以下のようなものが用意されています。
大企業との提携
Microsoftやサムスン
Enjin Platform
Enjin Platformをゲームやアプリに導入することでゲームの中にスマートコントラクトの実装、NFTを導入することができる
Enjin Wallet
Enjinが開発する暗号通貨(仮想通貨)のウォレットEnjin Walletは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など主要ブロックチェーン、ERC-721、ERC-1155に対応しています。
Enjinウォレットは、DeFi(分散型金融)の数種のプロトコルのサポートやDAppsブラウザなど、Ethereumウォレットとして基本的な機能をおおよそ備えています。エンジンコイン(ENJ)はSumsungとのパートナーシップも2019年に発表しており、この提携によってSumsungの発売するスマートフォンで推奨される暗号資産(仮想通貨)ウォレットとしてEnjin Walletがあがるようになりました。
EnjinX
また、ウォレット以外ではEthereumのブロックチェーンエクスプローラEnjinXをリリースしています。このブロックチェーンエクスプローラはゲーム向けにNFT(Non Fungible Token)などに特化したデザインになっています。
Efinity
Efinityは、エンジンコイン(ENJ)のレイヤー2の技術です。近年Ethereumのブロックチェーンは混雑によりネットワーク手数料が高騰しており、スケーラビリティ問題が顕在化しています。トランザクションをオフチェーンで処理するレイヤー2はこの問題の有力な解決策です。
ゲーム以外の分野への技術転用
Enjin Pte.Ltd.は、2021年2月に香港の投資会社であるLABS Group Limitedと提携し、世界の不動産投資をトークンで小口化する仕組みを開発すると発表しました。この仕組みの裏側にはこれまでEnjin Pte.Ltd.が開発してきたゲームアイテムのトークン化の技術や、ゲームアイテムトークンをラッピングするためのトークン規格であるERC-1155が用いられています。
計画では、Enjinのプラットフォームを通じて、ホテルやアパートなどの不動産の所有権をトークンで発行し、多くの個人投資家が参加するクラウドファンディングを可能にさせる予定です。これまで、企業や大口投資家が占めてきた大型不動産の投資領域に、個人投資家が少額の資金でも参加できる仕組みを整えようとしています。
元々はゲーム向けに展開されていたエンジンコイン(ENJ)の技術やエコシステムが、これからは他の金融資産領域にまで広がっていくことが期待されています