2022年3月期は売上高が前期比7.3%増の1兆1494億円、事業利益は6.9%増の1209億円だった。
味の素では投資した資金がどれだけ効率的に利益に結び付いているかを示すROIC(投下資本利益率)を重要視しており20年3月期には3.0%だったが22年3月期は7.9%。
ROICは税引き後営業利益を自己資本と有利子負債を合わせた投下資本で割ることで算出される。
工場リストラ
味の素のリストラの主役は「冷凍食品」。冷凍食品セグメントは過去最高益となった22年3月期も事業利益は6億円の赤字に沈んだ。
国内では7工場のうち大阪工場を今期23年3月期内に閉鎖し6工場とし、グローバルでは19工場を26年3月期までに15工場に減らし資産の効率性アップを目指す。
有形固定資産回転率
有形固定資産回転率計算式=売上高/有形固定資産
保有する有形固定資産がどれだけ売上高に効率的に結びついているかを示す指標。数値が高いほど工場などの有形固定資産が有効活用できている。大規模な設備投資を行う製造業や食品メーカーで重視され、3~5回転程度であることが多い。