21年3月期、三井不動産は営業利益で首位から3位に転落した。
三菱地所が首位を奪い、住友不動産が2位につけたからだ。
背景には商業施設「ららぽーと」やホテル・リゾート施設がコロナ禍で休業したことによる「賃貸」と「その他」セグメントの大幅な減益があった。
22年3月期は回復基調になったものの営業利益は三菱地所の2789億円にたいして三井不動産は2449億円。
だが23年3月期では三井不動産が3000億円となり、三菱地所の2910億円を抜いて首位になる見込みだ。
不調から一転、過去最高益になる秘密は分譲セグメント、特に「投資家向け・海外住宅分譲」の伸長にある。
長期経営方針「VISION2025」
分譲セグメントの収益の内訳と推移
国内住宅 | 売上高 | 営業利益 |
---|---|---|
2019年3月期 | 2,854 | 266 |
2022年3月期 | 2,451 | 240 |
投資家向け・海外住宅 | 売上高 | 営業利益 |
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2019年3月期 | 2,453 | 714 |
2022年3月期 | 3,986 | 1,143 |
財務の健全性と効率性を示す指標の推移
決算期 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 |
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ROA | 4.44% | 4.18% | 2.84% | 3.31% |
ROE | 7.42% | 7.74% | 5.22% | 6.61% |
D/Eレシオ | 1.24 | 1.45 | 1.42 | 1.31 |
自己資本比率 | 34.4% | 32.6% | 33.0% | 34.1% |