仕入債務回転期間
$$Days Payable(B)=\frac{365}{売上原価/仕入債務}×100$$
仕入債務とは簡易的には買掛金と支払手形を足したものです。
この指標は商品を仕入れてから代金支払までの期間を表しています。
企業側からすればこの数値が大きければ取引先が支払いを待ってくれているということですから、資金繰りに余裕があると考えることができます。
在庫回転期間
$$Days Inventory(B)=\frac{365}{売上原価/在庫}×100$$
商品や材料を仕入れたとしても在庫が何か月も滞留するということは企業経営にマイナスです。
在庫には保管コストがかかりますし、時間が経てば品質も落ちることがあります。
そこで売上原価を在庫で割ることで年間何回分の在庫を販売できたかを求めます。
そして365日をその数値で割って在庫がどれぐらいの期間で販売できるかを求めたのが在庫回転期間になるのです。
在庫回転期間が小さければ在庫が販売されるまでの期間が短く、効率的な在庫管理ができていることを意味しているのです。
売上債務回転期間
売上債権とは簡易的には売掛金と受取手形を足したものです。
この指標は商品を販売してから代金が支払われるまでの期間を表したものです。
企業からすればこの期間が短ければ資金繰りに余裕ができます。
通常、売上債権が発生する取引は個人相手のBtoCビジネスではなく、法人相手のBtoBビジネスが中心となります。ここから、顧客が個人中心であれば回収期間は短くなり、法人中心だと長くなることが分かるのです。
$$Days Sales Outstanding(B)=\frac{365}{売上高/売上債権}×100$$
ROA
ROAは「総資産を使い、どれだけ効率的に利益をだしたのか」を測る指標です。
$$ROA=\frac{純利益}{総資産}×100$$
ROE
ROEは株主として1ドル投資したらどれぐらいのリターンが返ってくるのかを見るものとして使われます。
$$ROE=\frac{純利益}{自己資本}×100$$
EBITDAマージン
EBITDAは金利、税金、償却費用(有形・無形)形状前の利益です。
この数値が高いと相対的に多額の減価償却費計上を必要とする企業だといえます。
たとえば、電力会社などは有形固定資産を大量に保有しているため、減価償却費の金額が大きくなる傾向があります。
EBITDA=営業利益+減価償却費 EBITDA=経常利益+支払利息+減価償却費 EBITDA=税引前当期純利益+特別損益+支払利息+減価償却費 EBITDA=当期純利益+法人税等+特別損益+支払利息+減価償却費
デメリット
EBITDAは、企業の本業のキャッシュベースに着目した利益を把握する際には有用ですが、設備投資や借入金の返済はEBITDAに反映されません。
EBITDAとEBITとの違い
また、EBITDAに似た指標としてEBITがあります。EBIT(イービット)とは、「Earnings Before Interest Taxes」の略語で、「利払い前、税引き前利益」を意味します。
イメージとしては、企業の最終的な利益から、支払利息と税金を足し戻した利益です。
EBITDAは、先述した通り、国際的な企業価値を比較することに対して、EBITは、本業の事業活動から生じた利益に着目した指標です。とくに、設備投資などで資金調達コスト(借入金)がどの程度かかったのか、利益にどのくらい影響しているのかを確認するときにEBITの数値を分析します。
DEレシオ
Debt Equity Ratioの略で負債資本倍率のこと。
有利子負債が自己資本の何倍かを計算した数値で、低いほど財務の健全性が高いことを示します。
ネットDEレシオ
DEレシオと比べてより厳密に有利子負債額の妥当性を測定する指標。
有利子負債から現預金を差し引いた正味の有利子負債額を用いて計算する。
$$ネットDEレシオ=\frac{有利子負債 – 現金及び預金}{純資産}$$